ウェディングドレスのシルエットを作り出すパニエとその形とは?

ウェディングドレスと言うと、やはりスカートが大きく広がったシルエットの物を思い浮かべる方が多いと思います。

でも、あのスカートの膨らみは、実はドレスを着ただけでは生まれません。

スカートの中に、いわゆるペチコートとも言われる、ドレス専用のインナーをはいていて、それを“パニエ”と呼びます。

パニエとはどんなもので、どんな形があるのか、レンタル衣装のコーディネーター経験を元に、ご紹介致します。

パニエとは?

冒頭でお伝えした通り、パニエとは、ドレス専用に作られた、スカートの形を作るインナーの事を言います。

名前の由来はフランス語で、「かご」や「バスケット」という意味を持っているそうです。

フランスなどヨーロッパといえば、中世のお姫様など、スカートがボリュームたっぷりのドレスが想像できますよね。

あのドレスの中にも、まさにパニエが履かれていたと言えます。

昔は鯨の髭をつかって、形を作り、張りを出していたので、とても高価なものだったようです。

現代では、金属などのワイヤーを使用しているので、比較的安価で手に入れる事ができます。

レンタルドレスの場合は、ドレス料金の中にパニエも含まれている場合がほとんどになります。

パニエの形

ウェディングドレスのパニエは、いわゆるスカートのシルエットを美しくみせる為の物になります。

沢山のチュールを重ねたりするものもありますが、一般的に使用されるのは、ワイヤーを入れて形作っているものでしょう。

折り畳みも可能ですし、生地をたくさん重ねて作るよりも軽量になります。

パニエを履いて着用するドレスは、ロング丈で、使用する生地の量も多いので、正直、重たいです。

ドレスを試着された方は、最初は驚かれる方も多い位、重たいですし、着脱は中々の重労働なのです。

ですから、パニエはできるだけ軽量の方が、花嫁さんの負担も軽減できますよね。

私が勤めていた所では、通常のパニエよりもさらにボリュームを出す為の、大きなパニエも用意していましたが、やはり大きくなれば重くなります。

また、実際のパニエの形は、大まかにワイヤーで形作られているのは共通ですが、ドレスのデザインによって少し変わってきますので、ドレスデザイン別にご紹介致します。

Aライン

Aラインドレスとは、字の通り、スカートがアルファベットのAの様なシルエットになるドレスの形を言います。

ドレスの種類としては、王道であり、種類も一番多いかもしれません。

中に履くパニエは、ワイヤーの入ったもので、スカートに合わせて、Aラインになるような円錐に近いシルエットのものが使用されます。

パニエを履くことによって、スカートに張りがでて、刺繍やラインが美しくでます。

ただ、ドレスの生地やデザインによって、パニエを履かずにドレスを着られる方も中にはいらっしゃいます。

プリンセスライン

こちらも名前通り、お姫様のような、ふんわりしたかわいらしいイメージが多いドレスデザインになります。

腰から一気にボリュームを出し、お椀をひっくり返したような、丸みがあって、ボリューム感のあるスカートデザインになります。

パニエの形もAラインよりは少し丸みがあるものが多く、一番の特徴は、お尻の上部分に綿の入った、クッションが付いています。

大きさとしては、赤ちゃんの枕位といえばよいでしょうか。

そのクッションがあるお陰で、プリンセスラインの特徴でもある、腰からのボリュームがよく出ます。

デザインとして、腰回りなどに、リボンやフリルが付いているものも多く、華やかさがグッと増します。

プリンセスラインのドレスは、パニエは絶対的に不可欠といえます。

スレンダーライン

スレンダーラインは、上記2つのデザインに比べて、体のラインに沿った、少し大人しい上品なシルエットの物が多いです。

ただ、デザインやカラーによっては、かわいらしかったり、華やかにもなります。

パニエも細めになるので、細めの円錐または、円柱に近い形になります。

ドレス自体もボリュームが少なくて軽いですし、パニエも小さいので、非常に軽く、動きやすいドレスです。

スレンダーライン用のパニエはあるのですが、実際はパニエなしで着用される方も非常に多いです。

また、エンパイヤドレスという、胸下から切り返したドレスもあるのですが、スレンダーラインと同様に考えて頂いていいでしょう。

妊婦さんなどが楽に着られるドレスとして人気のあるデザインで、パニエを着用しない方も多いですが、着用する際は、スレンダーライン用のパニエで対応できます。

パニエを着用しないドレス

身体のラインをだした、クールで大人っぽい印象のマーメイドラインと呼ばれるドレスは、パニエを着用しません

膝辺りまで、ぴったりと体のラインに沿った形になりますので、パニエが着用できないのです。

スレンダーとマーメイドの区別を簡単にするのであれば、スレンダー腰からスカートの切り返しがあり、マーメイド膝まで切り返しがない、と思って頂くといいでしょう。

まとめ

ウェディングドレス以外のドレスや、ミニ丈のドレスになると、チュールを重ねてボリュームを出すタイプが主流と言えます。

特にミニ丈は、チュールの裾を少し見せるとおしゃれなものも多いですよね。

その為、ウェディングドレスも、スカートの中は、重なったチュールでいっぱいなのかと思う方も多いのではないでしょうか。

実際、私もそう思ってました。

けれど、ロング丈であのボリュームを出すには、中がチュールで重なっていると、かなりの重量感があり、さらに歩くのは至難の業ともいえます。

実際のパニエはワイヤーでシルエットを出すので、形が崩れる事もありませんし、中が空洞になるので、花嫁さん自体は、重量感を除けばとても歩きやすいです。

デザインやシルエットは様々ですが、どのドレスも一番美しい形で着用できるように、陰ながら支えているのがパニエといえます。

あなたらしい、素敵なドレスの着こなしができるよう、表には見えないパニエにも、注目してみてはいかがでしょう。

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